ひとりではなにもできない
「弱いロボット」とつくる豊かな社会
例えば、Twitterを全く使わずに、自分のウェブサイトを通して朝食の様子を世界に発信することもできます。
LiveJournalをTwitterのように使ったり、TwitterをTwitterのように使ったりすることもできますが、フォロー
するのではなく、ホームページを見るようにプロフィールを閲覧するだけでも良いのです。
Twitterアカウントを2つ作成して、片方にはFirefoxで、もう片方にはChromeでログインすることができます。
私はそうしていますし、なぜこの方法を好むのかは重要ではありません。複数のアカウントを管理できるアプリ
の存在を知らなかったのかもしれませんし、知ってはいたけれど気に入らなかったのかもしれません。あるいは、
インストールするのが面倒だったのかもしれません。いずれにせよ、私は方法を見つけました。あなたもきっと
見つけられるでしょう。
「自分の中にいろんな機能を備えて自己完結するのではなく、周りに半ば委ねつつ、支えてもらうことで物事
を成し遂げることを『関係論的な行為方略』と呼びます。この考え方から生まれたのが『弱いロボット』です。
『弱いロボット』の不完結・不完全な部分は、人との関わりの中で相手の強みや優しさを引き出し、結果的に
物事を成し遂げてしまうのです」
ガンビアーラとは、本来必要な道具・部品・材料・知識が手元にない状況下で、手近にあるものを用いて問題を
解決する即席の工夫全般を指す概念であり 、役に立たなくなった物品に創造的な手を加えて新たな価値を与える
「日常のイノベーション」であるとも評されている。例えば、テレビの受信状態を良くするためアンテナに金属
たわしを巻きつける、切れたサンダルの鼻緒をクリップで留めて応急処置する、といった日常的な小発明が典型例
として挙げられる。
アボカドスライサーは誰でも練習なしで使え、安全上のリスクもありません。しかし、アボカドスライサーは
一つの用途に特化しているため、他の用途には全く役に立ちません。もしあらゆる用途に専用の道具を使って
いたら、プラスチックの山ができてしまうでしょう。
別の方法としては、包丁を使うという手もあります。包丁はアボカドをスライスするすべての工程をこなせる
だけでなく、鶏むね肉をスライスしたり、玉ねぎをみじん切りにしたり、ニンニクを潰したりと、他にも様々
な用途に使えます。包丁を安全かつ巧みに扱う方法を学ぶ必要はありますが、包丁は万能な道具なので、その
努力は報われるでしょう。